キーマンインタビュー

大連保税区拓亜電子有限公司
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大連保税区拓亜電子有限公司

董事 総経理 駒田 英之氏 2022年8月号

高品質なMonodzukuriを
実現する技術力を活かして
付加価値の高い製品を提供


顧客の要望に沿った付加価値の高い製品を提供


 大連保税区拓亜電子有限公司は東亜電気工業株式会社の100%出資によって、2003年に設立された企業です。本社の東亜電気工業株式会社は1947年に設立された電気・電子部品の商社で、70年の歴史の中で培った経験とノウハウ、及び3万点を越える電気・電子部材の取扱い実績をもとに、グローバル展開を見据えた顧客の製品に必要とされる部材を適材・適所・適量で揃え、JAPANクオリティで提供します。近年では車載事業のウエイトが増えていることもあり、機構部品の取扱いが急激に増えています。5年前の70周年式典ではコーポレートブランド「artron」が誕生し、今年5月より初のartronブランド製品をAmazonで販売開始しました。部品商社でありながら自社ブランド製品を一般販売したことは、我々社員のモチベーション向上にも繋がりました。また、Visionにある「世界中のMonodzukuriを実現する」の通り、世界中の顧客のものづくりを、グローバルネットワークを活用した最適な価値創造で実現します。
 1990年代に入り日系企業の生産拠点が中国へと変わってきました。日本国内の顧客が中国へどんどん進出して行き、中国現地で我々の部品を購入したいというリクエストを頂くようになったことが中国進出のきっかけです。最初に設立した拠点は上海で、顧客が中国内で次々と拠点展開していくにつれ、弊社も東莞・大連・蘇州・厦門に拠点を設立していきました。中国内で複数の拠点を構えることにより、そのネットワークを活用した現地部品メーカーとの協業が始まり、中国市場の開拓に繋がったと考えています。現地フォロー強化として中国に進出し、現在では中国国内で6拠点、その他の国に8拠点のグローバルネットワークを持っています。
 我々大連拓亜は中国東北地方の顧客を開拓する為の拠点として活動しています。中国に拠点がある顧客へ、日本を始めとする世界中の製品を提案・提供させて頂くのが我々の役割です。また、アジアにおいてはマレーシア、中国の東莞と蘇州及び台湾地区の3拠点に製造工場も保有しています。台湾・蘇州の工場はプリント基板への部品実装、マレーシア・東莞の工場は光学フィルム・特殊フィルムの打抜き加工を行っており、グローバルに販売展開しています。そして、自社工場の活用と最適なパートナーメーカーの選定により、顧客の要望に沿った付加価値の高い製品を提供します。


ビジネス成就の鍵は顧客に価値を提供すること


 私は2018年5月に営業部長として大連に赴任し、2019年9月より総経理に任命されました。日本では営業職を担当していましたが、大連で総経理となり初めて会社の経営を行うようになりました。知識・経験不足による失敗はありますが、大変勉強になっており良い経験をさせて頂いていると感じています。その中で特に、中国企業の仕事におけるスピード感に驚きました。企画から決定・生産までのスピードが非常に速く、日本とは全く違いました。これが中国経済の成長スピードに繋がっているのだなと思い、海外駐在での学びの貴重さを実感しました。その他にも商習慣や文化の違いによる、日本では経験できない売掛金回収の難しさも学んでいます。
 中国で事業をするなかで直面した課題の1つに、市場ニーズが日本とは大きく異なるということが挙げられます。赴任直後は日本で売れていた製品を中国でも提案していましたが全く売れず、まずは顧客ごとにしっかりとニーズ調査を行い、そのニーズに対して最適な部品メーカーを日本・中国でリサーチし提案することで採用頂けるようになりました。やはり顧客に価値を提供することがビジネス成就の鍵となることを改めて実感しました。
 2020年には新型コロナウイルスが世界中で感染拡大しました。中国各地の新たな部品メーカーへ足を運び、工場や製品を見ることが商社としては非常に重要なのですが、コロナの影響でその活動が休止してしまいました。「落ち着いたら出張しよう!」と考えている間にどんどん時間が経過し、終息が見えないため最近ではweb会議システムを利用した工場見学・面談を行っています。現地で生の現場を見ることと比べると工夫は必要ですが、日本の関連拠点や顧客も出張無しで気軽に見学できますのでメリットも有ると思っています。


グローバル展開を見据えJAPANクオリティで提供


 会社設立当初は日系企業を中心に販売展開してきましたが、事業拡大していく為にはもっと中国内需に関わることが重要になると考えています。十数年前より言われている地産地消を実現する為にも中国現地の材料・部品メーカーと協業し、中国内の顧客への提案数を増やすことが目標です。その為には新材料・技術による差別化が必要で、マーケティング能力が求められていると感じています。また、自動車の電動化が加速しており、駆動モーター・リチウムイオン電池・ECU等の中国生産も数年前より盛んになっています。今後、更に拡大していく市場になると思いますので拡販に注力しています。また、電気・電子部品商社として中国産品を世界中に展開すべく、中国現地で強みのある部品メーカーをリサーチし、面談・工場査察を経て協業を実現することにも注力しています。協業が実現すれば弊社グローバルネットワークを活用し、全世界へ部品を販売致します。
 世界は今、大きな変革の時を迎えています。AIやIoT、車の自動運転など、人類が思い描いていた未来の社会がまさに現実のものになろうとしています。私たちは、このめまぐるしく変化する時代に対応し、日本が誇る高品質なものづくりを世界中で実現していき、「世界中のMonodzukuriを実現する」ソリューションパートナーになることを目指していきます。



外出しているスタッフも居ましたが、営業部メンバーと撮影しました。我々商社は営業スタッフが売上を構築し、財務や物流等の間接部門が会社を支えてくれてます。会社規模は小さいですが、各部署の連携で会社が健全に運営できてます。



PROFILE
Komada Hideyuki

1977年10月三重県鈴鹿市生まれ。大阪工業大学工学部専攻卒業。2001年、東亜電気工業株式会社に入社。大阪支店にて6年間、横浜営業所にて11年間営業職を担当。2018年5月に営業部長として大連に赴任、2019年9月より総経理に任命。


<駒田さんをさらに知る>


趣味のバドミントン


金曜日の仕事終わりに気の合う仲間と2時間やってます。居酒屋で打上げするのがお決まりのパターンなのですが運動後に飲むビールは最高です!まずは友達のチームとの交流戦に勝つ事を目標に活動してます。


健康麻雀 無限の楽しさ


麻雀ルームでお酒を飲みながら中式簡単ルールでユルく打ってます。この写真は麻雀後にメンバーで火鍋を食べに行った時のものです。業種が違う方々と色々な情報交換できるのも海外駐在ならではと思います。


社員同士で飲みニケーション


コロナ禍で社員旅行も難しい状況なので、BBQを企画しました。社員同士で良い交流ができ、楽しく過ごす事ができました。ちなみにこの写真はスタッフが自前のドローンで撮影した写真です。


大連保税区拓亜電子有限公司

保税区黄海西四路201号国際商務大厦718号室
℡(0411)8732-8171

大連保税区拓亜電子有限公司

住所 辽宁省大连市保税区黄海西四路201号 国际商务大厦718室 MAP
電話 0411-8732-8171

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