キーマンインタビュー

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大中華区董事長 中野 洋輔 氏 2025年3月号

高品質サービスと先端技術で
中国で戦う企業の
心強いパートナーに

1981年に東京で設立され、今では世界各地に拠点を置くアジア発のグローバルコンサルティングファーム「ABeam Consulting」。中国事業全体の指揮を執る中野さんにアビームについて、また中国マーケットの捉え方についてお話を伺った。



幅広いサービスを提供する
企業の「リアルパートナー」

 「アビームコンサルティング」は1981年に東京で設立され、約40年間に亘り中国、韓国、タイ、シンガポールをはじめとしたアジアだけでなく、ヨーロッパやアメリカにも拠点を置く、アジア発のグローバルコンサルティングファームです。全世界で約8,500名の従業員を擁し、年間約1,400社以上のクライアントにサービスを提供しています。製造、自動車、半導体、化学、金融、コンシューマー、交通、通信、ハイテク、公共などの幅広い業界に、経営戦略立案から戦略実現のための業務コンサルティング、IT導入・運用など多岐に亘るサービスを行っています。
 中国では約20年前に進出して以来、上海、深圳、西安、大連、台湾、香港に拠点を置き、企業戦略策定、ビジネスプロセス変革、ITコンサルティング、ERP導入、保守・運用、アウトソーシングなどをクライアントに提供しています。主なクライアントは、中国でビジネスを展開する日系をはじめとした外資系企業と中国企業、そして海外へ進出する中国企業です。また中国に地域統括を置く外資系企業にも多くご活用いただいています。
 弊社の強みは日系企業として重視してきた「品質」です。そこに中国の「スピード」を加味し、いかにクライアントのニーズに応えていくかを日々熟考する中で成長してきました。今後もその強みを引き続き活かしながら、AIやVRなどの新しいテクノロジーを活用したコンサルティングを提案していきたいです。
 また、経営においてはCS(顧客満足度)調査とGFTW(従業員満足度)調査を重視しています。弊社は常にクライアント第一主義に立ちながら、それを実践する中で社員一人ひとりが成長し、ひいてはそのことが会社そのものの成長に繋がると確信しています。ですので、今後もこの2つの指標の相乗効果を最大化できる経営を目指していきます。弊社は個々人がばらばらにコンサルティングをするのではなく、チームとして協力しながら仕事を進める文化を持っています。何かあれば仲間同士で助け合う、そのような風土をこれからも大切にしていきたいです。

アビームを表す5つのキーワード

 中国でのビジネスを拡大し続ける上で、よりブランドを強化し、認知度を高めることが不可欠であると認識しています。
 「アビームってどんな会社?」と問われた時に、5つのキーワードで回答したいと考えています。それは「知識創造企業」「ESG」「人的資本経営」「DX」そして「グローバル」です。
 「知識創造企業」とは、コンサルタント個人の知識や経験を社内で共有することで組織全体のレベルを向上させ、新たなイノベーションを創出することです。弊社は高い専門性と先進的なナレッジを基にしたコンサルティングファームであると自負しています。その実現のために、ナレッジ共有のためのセンター(KMCC)やトレーニングセンター(TCC)を作り、情報の集積・共有と開発をしています。そうすることで直接担当していないプロジェクトでも経験者とは異なる知識の結合により、クライアントへさらに質の高いサービスを提供できるようになると考えています。
 「ESG」は「環境・社会・ガバナンス」を意味し、この3つに配慮することで自社の利益だけを追求するのではなく、社会や地球全体の発展に貢献していく姿勢を表しています。これは自社の経営で実践するだけでなく、クライアントへのコンサルティングサービスとしても提供しています。
 また「人的資本経営」とは、企業運営を担う根幹である「人財」に対してどのように「投資」するかを明確化し、価値を最大化することです。弊社にとって人財こそが最も重要な「資産」です。必要となる人財の質と量を確保するための人財調達と、その人財の生産性向上施策を実施し、社員が誇りを持って働ける環境作りに注力しています。
 「DX」は弊社のコアのサービスでもあり、社内のDX化も取り入れていますので、これからも「アビーム=DX推進企業」としての認知度をさらに高めていきたいと考えています。
 最後の「グローバル」は、海外に多拠点があるのはもちろん、弊社はいわゆる欧米型のグローバル観とは少し違う、中国企業のグローバル化に対してもサポートが可能です。例えば「一帯一路」でアフリカや中東の国などに進出する企業に対してもコンサルティングを行なっており、この点は弊社の特長だといえます

巨大なマーケットの中国を
客観的に、冷静に、みる

 近年、「チャイナリスク」という言葉が多く聞かれます。中国の将来性を悲観し、ビジネスを避けようとするムードが日本社会に漂っているように感じています。しかし、改めて中国を冷静にみると、昔も今もアジアの中心として存在し続けている「場所」であり、成長率が停滞しているとはいえ、1年間の成長は関西エリア程度の規模の経済圏が増えている計算です。そして、この成長し続けるマーケットの中で鍛えられた強い中国企業が成長してきています。
 日系企業の皆さん、一緒に戦いましょう。「チャイナリスク」という言葉に日系企業の合理的な対中意思決定が阻害されてはならないと考えます。客観的且つ冷静にFactとForecastを抽出し、リスクとされるものを一つひとつ分析しながら判断し、対応していただきたいと思っています。
 中国マーケットで戦う企業を全力でサポートしていく、これがアビーム中国のミッションです。これからもAIやVRなどの先端技術を実際の経営や業務に応用するための革新的で実用的なソリューションを開発します。そうしてさまざまな業界のクライアントにより良いサービスを提供し、企業のデジタル変革を推進するよう努めてまいります。共に輝かしい未来を創出していきましょう。


中国に来てから約10年。年間平均160回は飛行機に乗り、20万km以上移動しています。中国は広いですね。それが私の実感です


オフィスは上海を一望できる中国一の高さを誇る上海タワーに入居。オフィスデザイン賞を受賞したこともあり、入口にはトロフィーウォールがあります。どれもアビームを表す5つのキーワードを実現する中で受賞したものです


PROFILE

プロフィール 
Nakano Yosuke

1968年生まれ。福岡県北九州市若松区出身。慶應義塾大学経済学部卒業。1996年トーマツ&デロイトコンサルティング株式会社(現アビームコンサルティング株式会社)へ入社。2005年Principal(執行役員)に就任。日本でセクター長やBU長を経て、2015年より中国へ赴任し、各社MD(董事長兼総経理)に着任。2025年4月より、GCR地域統括(董事長)に専任。2011年より本社経営会議メンバー。



中野さんをさらに知る

行きつけの店「布良瀬」

普段からよく行く日本料理店「布良瀬」は私のお気に入りです。中国で頑張る日本人を応援する思いもありますが、単純に美味しいので通っています。


ABeam China Global


仕事上での関係もあるカザフスタンを訪問しました。歴史的に伝承された風習、信仰、文化など、いわゆる「陸の世紀」の一端を肌で感じた印象深い旅となりました。


中国全34省制覇


2023年9月。駐在9年目にして中国の23省、5自治区、4直轄市、2つの特別行政区をすべて訪問しました。チョモランマは雲に隠れていましたが、念願の34省制覇達成!

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住所 浦東新区陸家嘴環路479号上海中心71階 MAP

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