キーマンインタビュー

駐中華人民共和国日本国大使館
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駐中華人民共和国日本国大使館

駐中華人民共和国日本国特命全権大使 木寺昌人氏

日中間で多くの感動共有を。
中国在留邦人の生活、
ビジネスを全力応援!


2015年新春のご挨拶

 新年明けましておめでとうございます。本年も中国におられる全ての在留邦人の皆さんにとって良い年になることを、心からお祈り申し上げます。2012年12月の着任から、早くも2年が経ちました。ご存知のとおり、昨年11月には安倍総理と習近平国家主席の間で、約2年6カ月ぶりの首脳会談が行われました。このことは、日中関係を前進させていうえでとても重要な出来事であり、もちろん私にとっても、着任以来最も大きなイベントとなりました。私が日々実感していることは、日中国交正常化から42年の歳月を経て、その関係は幅広く深いものになっているということです。冷めた関係が続くことは日中双方のためになりません。今回、首脳会談が実現したことが、中国でビジネスをされている在留邦人の皆さまのお仕事に少しでも良い効果をもたらしているとしたら、それは大変嬉しいことです。しかし、首脳会談は「目的」ではなく、1つの「ステップ」ですから、これからも首脳会談を積み重ね、さらに日中関係をよくしていく必要があります。そのために私も一層努力してまいります。

オールジャパンでの対中外交ができた
2014年を振り返って

 大使着任以降14の地方を訪問し、30社以上の日本企業の工場を拝見させていただきました。地域毎の実情や、企業の皆さまのさまざまな苦労や努力、そしてどういった貢献をなされているのかも知ることができました。
 昨年は、北京の日本人学校のほか、修学旅行で北京に来た大連、蘇州の日本人学校の生徒さんに大使館を訪問していただき、優秀な生徒さんたちからなかなか鋭い質問をたくさんいただきました。私も生徒さんたちからたくさんの元気をいただきました。後日、蘇州の小学校6年生2クラスから贈られた寄せ書きは私の宝物です。
 昨年11月27日は、例年通り天皇誕生日祝賀レセプションを開催しました。1000人余りのお客さまが参加、日本大使館のレセプションは、北京の各国外交団の間でも最も賑やかなレセプションの1つとして定着しています。このように、昨年1年間、おかげ様でオールジャパンでの対中外交を進めることができたと思います。2015年もぜひ皆さまと共に、対中外交を進めていきたいと思います。

2015年の抱負は、
「『感動の共有』をサポートしていく」

 昨年私は、「日中の政治的な関係が難しいと言ってへこんでいてはいけない、元気にやりましょう」と言い続けてまいりました。その意味で、昨年2月に開催された都道府県対抗歌合戦は、私も観戦いたしましたが、多くの在留邦人の皆さまで、大変盛り上がった大会となりました。今年はこれまで以上に、在留邦人の皆さまと仲良く盛り上がる行事ができればと思っています。1月には、大使館で第2回都道府県対抗歌合戦が開催される予定です。再び歌を通じて、在留邦人相互の絆を深めていただきたいと思います。中国では、政府間の関係が難しくなると、文化交流までがその影響を受けてしまいます。今年はぜひ、邦人の皆さまが元気になるような文化行事を、さらに積極的に推進していきたいと思っています。
 また、邦人の皆さまが当地で安心してビジネスを行えるよう、力を尽くしてまいりたいと思います。昨年5月には日中韓投資協定が発効、中国でビジネスをする日本企業は、より高い水準で保護されるようになりました。本年も当地におけるビジネス環境のさらなる整備を進めるべく、日中韓FTAや日中社会保障協定の早期締結、日中租税条約の改定等の実現にむけて、引き続き努力してまいります。
 そして、邦人の皆さまの安心安全を守ることも大使館の重要な任務ですので、皆様が中国で安心してご活躍いただけるよう、最大限サポートしてまいります。
 日中間の交流としては、大使館広報文化センターでの月2回の映画上映や、毎月100~200名規模で一般から参加者を募集して日本舞踊や着物の着付け体験、フラワーアレンジメントなどのイベントを開催しました。その際、日本企業の方にも多大なご助力をいただきました。私は、相手の顔が見える草の根交流、特に、将来の日中関係を担う若者同士の交流を重視しています。かつて、高倉健さんの映画を見て、多くの日本人も中国人も感動しました。「感動の共有」をした人同士は、相手にも親近感が湧くし、簡単に争いません。大使館としても文化交流、草の根交流を通じて、日中の人々が感動を共有できるように今後もしっかりサポートしていきたいと思います。




ここでは、抜群のチームワークで対中外交を展開しています。裏方で活躍するチームへの感謝の気持ちを忘れないよう心がけています。最近はみんな、PM指数がアメリカ大使館発表と誤差なく判定できますよ(笑)。


PROFILE
きてら まさと

1952年生まれ。東京都出身。東京大学法学部を卒業後、1976年、外務省に入省。アジア局中国課首席事務官、アフリカ審議官、国際協力局長、官房長などを歴任。2012年9月、内閣官房副長官補に就任。2012年12月25日、駐中華人民共和国日本国特命全権大使として北京に着任。趣味は散歩とゴルフ。


<木寺大使を知るキーワード>


蘇州日本人学校生徒からの寄せ書き


思い出深い出来事は、修学旅行で大使館を訪問した生徒たちが寄書きを贈ってくれたことです。実現したい夢がたくさん書かれたこのメモが、私の宝物です。

思い出深いルオー展を見学


日本の吉井画廊の尽力でフランスの画家ジョルジュ・ルオー展が北京で開催され、私も見学に行きました。この画家が好きで、パリのルオーのアトリエを訪れたこともあります。

北京動物園から船で頤和園へ


娘と一緒に、初めて母親を北京動物園につれていきました。パンダとトキを見物した後、遊覧船で頤和園まで、北京でお気に入りの観光ルートです。


日本国大使館
北京市朝陽区亮馬橋東街1号 

℡(010)8531-9800
www.cn.emb-japan.go.jp/
微博 weibo.com/japanembassy



駐中華人民共和国日本国大使館

住所 北京市朝陽區亮馬橋東街1號 MAP
電話 010-8531-9800

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