キーマンインタビュー

ジェーシービー・インターナショナル(アジア)
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ジェーシービー・インターナショナル(アジア)

マネージングディレクター 岡戸 克幸氏

「カード会員様とビジネス

パートナーが満足する

仕組み作りに尽力したい」


海外進出の第一拠点は香港


 JCBは1961年に日本で設立され、当初は日本国内でクレジットカードを普及させることが使命でした。海外旅行が自由化されるにつれ、JCBは米国の金融企業「アメリカン・エキスプレス」(略称アメックス)と提携し、日本人観光客向けのサービスを始めました。アメックスが日本で独自の展開を始めると同時に、JCBも1981年に海外進出を図り、その第一拠点となったのが香港でした。日本にも近く、当時はJCBカードを持つお客様の間で旅行先として一番人気だったのが、選ばれた理由だと聞いています。現在香港では、現地の銀行などと提携し、JCBカードの発行と加盟店の拡大を主な取り組みとしています。また、JCBカードが発行されているすべての国のカード会員様に対して、JCBプラザラウンジとJCBプラザという拠点を設けており、そこでレストランの予約を手配したりといった業務も行っています。


お客様にJCBを認知していただく


 香港はとても活気がある都市であり、「買い物天国」としても有名です。クレジットカードの普及率も一人あたり約3枚と、非常に成熟したマーケットです。そのため、目の肥えた香港現地のお客様に、JCBの価値をしっかり訴求することが重要な戦略であると認識しています。JCBを知っていただくため、香港のお客様向けに、JCBカードをお持ちの場合、トラムの無料乗車ができるというキャンペーンを2012年〜2014年の間に実施しました。結果、「もっと続けてください」というお声をたくさんいただきました。また、日本人のお客様向けには、「香港・マカオガイド」というJCB加盟店や地図などの観光情報を入れたパンフレットを作り、広く紹介することを試みました。香港でJCBカードが使えるお店は、観光エリアで約70%、香港全体で約50%を占めますが、高級なブティックなどでは、JCBステッカーを貼ってくれないというところもまだまだあります。だからこそ、「香港で使える場所はたくさんありますよ」ということをアピールしていくことが大事だと感じています。

ビジネスパートナーと共に成長を

 ビジネスパートナーはJCBにとって非常に重要な存在です。実際、JCBだけでビジネスを展開していくのは、なかなか難しいこともあり、現地の提携先と協力し推進していくケースが多くあります。そのため、ビジネスパートナーと「Win-Win」な関係を築くことはとても大切です。例えば、香港のビジネスパートナーは収益に対してシビアですから、常に高い提案力を求められていると実感しています。日本発祥のカード会社ということもあり、JCBは日本からのお客様を中心にビジネスをしてきました。しかし、やはり現地でカードを持っていただき、使っていただかないと、なかなか提携先の活性化ということには繋がりません。つまり、そのままでは、JCBがビジネスを拡大する上で、パートナーに喜ばれる状態とは言いがたいです。そこで、香港の日本食ブームにあやかり、居酒屋「和民」様とお得サービスを享受できる提携カードを発行しました。その結果、昨年の発行枚数が40%アップしました。また、
近年では、日本への直行便が増加したり、各都道府県が積極的に観光推進したりしていることもあり、香港人観光客数は年々伸びている状況です。だからこそ、日本へ旅行される方に向けて、日本の会社ならではのサービスの充実にも力を入れています。提携先企業・店舗にはJCBカードを持っているお客様に利用してもらい、カード所持するお客様にはJCBカードがたくさんの場所で使えるという便利さを実感してもらうという、良い環境・仕組み作りに日々励んでいます。

今後拡大が期待できるアジア圏

 現在、JCBカードは海外で1千7百万枚発行されています。メインが中国、それから台湾、韓国となっています。そして、タイ、ベトナムなどアセアン諸国でJCBカードの発行も進めています。今までは、日本からアジア各国へ旅立つお客様に特化していましたが、現在はアジア各国間内で人々の往来が頻繁になってきました。だからこそ、JCBができることは今後どんどん増えて行くと確信しております。今後ビジネスを展開する上で、その国のカード普及率を踏まえたターゲット選定と戦略を立案することはとても重要と認識しています。例えば、香港の場合、クレジットカードは非常に普及しています。そのような環境では、どうやってJCBカードを所持してもらうかが課題になります。しかし、アセアン諸国の場合は、カード所持者は富裕層などに限られています。この環境では、エクゼクティブ達に向けたサービスやプロモーションの仕方を考えなくてはなりません。「アジアに行くならJCB」と思っていただくことを目標に全力で取り組んでいきたいと思います。



JCB会員にホテルやレストランの予約からお得観光情報まで日本語で提供。提携レストランの日本語メニューも用意しており、予算に応じた宴会メニューなどの相談にも対応。香港から日本の宿泊や食事の予約も可。


PROFILE
岡戸 克幸

1968年愛知県生まれ。関西学院大学商学部卒業後、1991年ジェーシービーに入社。大阪支社の勤務後、東京本社を経てロサンゼルスへ赴任。ロサンゼルスでは、システム関連業務を担当。その後本社でメジャーアカウントの営業を経て、2014年より現職。


<岡戸さんを知るキーワード>

ビクトリアピークからの夜景


香港新参者のため、ガイドブック片手に観光地やショッピングスポットをいろいろ回っています。ビクトリアピークからの夜景には圧倒されました。香港に観光で来たお客様と同じ視点でマーケットを見て、収集した情報を業務に活用しています。


野球への熱い思い


野球は自分でプレーするのも大好きですし、観戦するのも大好きなのですが、香港に来てからというもの、なかなかプレーする機会もなく、見るチャンスもなくとても残念です。出身が愛知県ですので、もちろん中日ファンです。


広東語の上達を目標に勉強中


香港に来てから、広東語を始めました。少しでも早く喋れるようになりたいので日々勉強に励んでいます。頻繁に使うためか、「唔該、埋單(ンゴイ・マイダン)」(お勘定お願いします)は完璧に使いこなせるようになりました(笑)。


JCBプラザ ラウンジ・香港

6/F, Chung Fung Commercial Bldg, 12 Canton Rd, TST, KLN (広東道沿い、ルイ・ヴィトンはす向かいの松鳳商業ビル6階(1階がオメガ))
時:9:00~18:00 年中無休
2366-7211


ジェーシービー・インターナショナル(アジア)

住所 6/F, Chung Fung Commercial Bldg, 12 Canton Rd, TST, KLN MAP

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