キーマンインタビュー

 The Kingdom Healer
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占い師 ルタオさん

未来への新たな視野を拡げ人々を癒しへと導く「占い」


占術の膨大かつ緻密な知識と、その繊細な感性で「心の平和」を取り戻すきっかけを導く占い師、ルタオさんにお話を伺った。

星のエネルギーと「一回性」

 香港で、 日本語や広東語、英語でタロットなどのカード占いと占星術を主に組み合わせた占いをしています。「占い」というと、科学的裏づけのないただのお遊びのイメージが強いかもしれません。確かにスピリチュアルの分野ですし、雑誌に載っているような星座占いなどは極端に簡略化されたエンターテイメントです。しかし、占星術は、天体の動きの緻密な観察を基礎に、もともとは哲学や天文学とも一体の「自然哲学」から発展してきた知識体系です。
 占いに使うカードは、裏返しの状態で「なんとなく」選びます。カードは潜在意識の顕れ。絵柄で選ぶと顕在意識が働いてしまうからです。この日、この場で、この瞬間にたまたまこのカードが引かれたという一回性が重要です。これらのカードの配置、そして生まれた瞬間の星の位置で決まる上昇宮と「12の宮」、さらに本人の持つエネルギー、この三要素が占いのベースになります。

天賦のものを生かした道へ

 十代で日本の大学へ留学し、その後オーストラリアへ院留学をしている時に占いの師匠に出会いました。その頃は、占い含めスピリチュアルに全く興味はありませんでした。街で見かけた占いの館に入ってみようと友人に誘われ、気乗りしないまま、料金も安かったのでまあいいかと同行しました。そこで言われたことは、半分当たっているけれど半分ははずれ。その程度だろうと思いました。けれどその後3カ月のうちに、ありえないと思っていた占い師の予言が実現。なぜそんなことが、という思いで同じ占い師のところを訪れました。そこでも半分当たりで半分はずれ、けれど後々になって予言が的中する。なぜ当たるんだろう、とどんどん興味が湧きました。そうして何度か彼のもとへ通ううちに、その占い師からきみには占いの才があると言われたのです。院の勉強のかたわら、彼のもとで修業を開始しました。
 27歳で独立しましたが、今でも多くの文献や参考資料にあたり、毎日勉強の日々です。天体周期や過去の星の動きが頭に入っているのは基本中の基本で、古今東西の占星術師がどのような読み解きをしてきたのか、知るべきことは尽きません。ただ、いくら知識があっても、それだけではよい占いは行えません。エネルギーを読み取る力、第六感といいましょうか、直感力。これは科学では証明できない、自分に与えられた天賦のものだと思っています。この力を人のために使いたい、その思いを持って、いま自分は占い師として生きています。

人を癒し、勇気づけるために

 占いは、ある種のカウンセリングだと思っています。人生に迷っている人に、解決の糸口になる「気づき」を与える。星のエネルギーやカードの力を借りながら、問題の核心はどこにあるのかを、対話しながら探っていきます。まわりの真実ではないものを少しずつ剥がしていくと、その真ん中に、本当にきれいな、ありのままの自己が見える瞬間があります。悩まれていたお客様が、3カ月、6カ月と経つうちによいほうへ変化していくのを見るのが、私の大きな喜びです。

 占いで誰かを救ったり、その人の人生を変えることはできません。最終的にその占いを受け止め、努力するのはその人自身です。でも、占いというガイダンスにより、これまでとは違う角度から、新たな目線でものを見ることができるようになる。どんなに真っ暗だと思っていても、今この瞬間にできることは必ずあります。その「希望の光」がどこにあるのかを示すのが、自分の役割だと思っています。

PROFILE


ルタオ

日本の大学へ留学、その後院留学をしたオーストラリアで占いに出会い、師匠のもとで修行を積む。日本での就職を経て、27歳の時に香港で占い師として独立。堪能な日本語、英語で占いを行い、日本人のクライアントも多数。


セッションでは対話を大事にする


ルタオさん本人と師匠のオリジナルカード




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