キーマンインタビュー

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Global Food Culture Group Limited
Chief Executive Officer Jacky Ipさん
良心価格で日本食を提供 食や文化の魅力を発信

飲食店を展開する「Global Food Culture Group」の経営を行うJackyさんに、事業の取り組みについて伺った。
未経験の飲食業界へ
大学在学中に会計士の資格を取り、卒業後は会計士としてキャリアをスタートさせました。2005年、「Global Food Culture Group(以下グループ)」に転職し、レストランの財務・会計担当に。2008年、会社の新規事業で北海道ラーメンを提供する「misocool」の立上げに携わることができたおかげで、得意な数字だけでなく、調理や仕入れ方法、デザイン設計など勉強することができました。具材を炒めた後にスープをつくり、茹でた麺と合わせる「北海道ラーメン」の調理法が新しいと人気になり、ピーク時には9店舗まで拡大。しかし、その後売上げが不安定になり店舗を一部閉鎖しました。
新たなブランドを立上げ
2012年頃から、会社全体の売上げが落ち、経営が停滞していた頃、私は経営陣ではなかったのですが、経営危機を乗り越えるため、会長に新たなレストランの出店を提案しました。冬になると売上げが落ちる寿司や居酒屋メニューに比べ、しゃぶしゃぶは一年中客足が安定しているというプレゼンが通り、佐賀牛を提供するしゃぶしゃぶの食べ放題「牛摩(Wagyu More)」を沙田にオープンしました。若い世代や家族をターゲットに、値段を気にせず安心してしゃぶしゃぶが食べられる店として、3カ月で6店舗まで拡大することに成功。この結果を受け、2014年にCEOに就任し、会長・グループからの支援を得られることになりました。2016年には、「麺道」を沙田に開店。「misocool」の敗因はローカル化にあったことだと考え、日本の雰囲気を再現することが大切だと考えました。スープにこだわりたいと、京都にあるスープ開発を行う「宝産業」とパートナーシップを組みました。日本へ行き、2日間で100種類のスープを試し、これぞというスープに出会いました。スープの味に納得してもらいたいと、スタッフ全員を連れて日本へ行き、「麺道」のスープの味を決めました。ここで味のクオリティを保つため、ラーメンは一日200食限定です。
また、日本では値段を気にせず気軽に行ける居酒屋の感覚を香港に持ってきたいという思いから、居酒屋ブランドを作りました。北海道庁からアンテナショップとして認定された「北海道居酒屋」、日本と同様な雰囲気の居酒屋「漁匠料理」、漁匠料理のプレミアム版の「漁釧」、浜焼きで魚介を楽しめる「HAMAYAKI JIRO」の4つです。茶餐廳の日本版「北海道牧場」、自家製パンやパスタが人気の「HOKOfarm」も展開しています。
日本の料理を提供する店を出すのは、このグループに入ってから、日本の文化を知り、日本人とのビジネスを通して日本に愛着を感じ続けているからです。私のミッションは、香港人に「日本価格」で日本の料理を提供することです。そのため、基本的に店舗も郊外に店を構えることで価格を抑えながら、日本から輸入した鮮魚や食材を使った料理を提供しています。
新店を続々オープンへ
2018年7月に尖沙咀におでん専門店をオープンしました。さらにもう一店舗、年内に同ブランドを出店予定です。また、8月にはマレーシアへの「牛摩(Wagyu More)」の海外第一号店や、さらにはシンガポールへの進出も予定しています。シンガポールは賃貸料、人件費のことを考えると、香港よりもビジネスがしやすく、チャレンジがしやすいという特徴があります。今後、継続的にシンガポールへの出資を行い、面白いと思う店をシンガポールでチャレンジしてくのと同時に、現在あるブランドの進出も展開していきたいと考えています。

飲食店を展開する「Global Food Culture Group」の経営を行うJackyさんに、事業の取り組みについて伺った。
未経験の飲食業界へ
大学在学中に会計士の資格を取り、卒業後は会計士としてキャリアをスタートさせました。2005年、「Global Food Culture Group(以下グループ)」に転職し、レストランの財務・会計担当に。2008年、会社の新規事業で北海道ラーメンを提供する「misocool」の立上げに携わることができたおかげで、得意な数字だけでなく、調理や仕入れ方法、デザイン設計など勉強することができました。具材を炒めた後にスープをつくり、茹でた麺と合わせる「北海道ラーメン」の調理法が新しいと人気になり、ピーク時には9店舗まで拡大。しかし、その後売上げが不安定になり店舗を一部閉鎖しました。
新たなブランドを立上げ
2012年頃から、会社全体の売上げが落ち、経営が停滞していた頃、私は経営陣ではなかったのですが、経営危機を乗り越えるため、会長に新たなレストランの出店を提案しました。冬になると売上げが落ちる寿司や居酒屋メニューに比べ、しゃぶしゃぶは一年中客足が安定しているというプレゼンが通り、佐賀牛を提供するしゃぶしゃぶの食べ放題「牛摩(Wagyu More)」を沙田にオープンしました。若い世代や家族をターゲットに、値段を気にせず安心してしゃぶしゃぶが食べられる店として、3カ月で6店舗まで拡大することに成功。この結果を受け、2014年にCEOに就任し、会長・グループからの支援を得られることになりました。2016年には、「麺道」を沙田に開店。「misocool」の敗因はローカル化にあったことだと考え、日本の雰囲気を再現することが大切だと考えました。スープにこだわりたいと、京都にあるスープ開発を行う「宝産業」とパートナーシップを組みました。日本へ行き、2日間で100種類のスープを試し、これぞというスープに出会いました。スープの味に納得してもらいたいと、スタッフ全員を連れて日本へ行き、「麺道」のスープの味を決めました。ここで味のクオリティを保つため、ラーメンは一日200食限定です。
また、日本では値段を気にせず気軽に行ける居酒屋の感覚を香港に持ってきたいという思いから、居酒屋ブランドを作りました。北海道庁からアンテナショップとして認定された「北海道居酒屋」、日本と同様な雰囲気の居酒屋「漁匠料理」、漁匠料理のプレミアム版の「漁釧」、浜焼きで魚介を楽しめる「HAMAYAKI JIRO」の4つです。茶餐廳の日本版「北海道牧場」、自家製パンやパスタが人気の「HOKOfarm」も展開しています。
日本の料理を提供する店を出すのは、このグループに入ってから、日本の文化を知り、日本人とのビジネスを通して日本に愛着を感じ続けているからです。私のミッションは、香港人に「日本価格」で日本の料理を提供することです。そのため、基本的に店舗も郊外に店を構えることで価格を抑えながら、日本から輸入した鮮魚や食材を使った料理を提供しています。
新店を続々オープンへ
2018年7月に尖沙咀におでん専門店をオープンしました。さらにもう一店舗、年内に同ブランドを出店予定です。また、8月にはマレーシアへの「牛摩(Wagyu More)」の海外第一号店や、さらにはシンガポールへの進出も予定しています。シンガポールは賃貸料、人件費のことを考えると、香港よりもビジネスがしやすく、チャレンジがしやすいという特徴があります。今後、継続的にシンガポールへの出資を行い、面白いと思う店をシンガポールでチャレンジしてくのと同時に、現在あるブランドの進出も展開していきたいと考えています。
PROFILE
ジャッキー・イップ
香港出身。香港理工大学にて会計学を学び、2000年に学士号を取得、同年に英国国際会計士資格も取得する。2005年、Global Food Culture Group入社、傘下飲食店の財務・会計を担当。2014年、CEOへ就任。現在、グループ36拠点を統括。
アンティーク看板が粋な昭和レトロな店内
佐賀牛買付けでNHK取材を受けることに
Global Food Culture Group Limited
住所 | Room 207 2/F, Hewlett Centre, 54 Hoi Yuen Rd, Kwun Tong, KLN |
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