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董事長兼総経理 番場 直行氏

ボディメイクで、人生を変える!

日本で話題のライザップが、

アジアの健康意識を変える日


昨年末の台湾、シンガポールに続き、今年6月に香港、その後NYなどへの出店も目指しているライザップ。海外1号店・上海店の立ち上げから関わったキーパーソンを直撃!


ライザップ誕生は社長の減量から!?


 お陰様で、昨今日本では知らない人はいないほどの知名度を持つパーソナルジム「ライザップ」ですが、日本でのスタートは2012年2月と、比較的新しいです。私自身は、中国でスポーツ用品メーカーの総経理を経験したのち、日本に帰国し、09年にライザップの母体となる会社「健康コーポレーション」に入社。当時のメインビジネスは、オリジナルの化粧品や健康食品の製造・販売。自身の経歴を生かし、中国向けに、自社商品の通信販売を展開できないかと準備をしている段階でした。そんな折、社長の瀬戸健が、自ら大幅な減量に成功したことをきっかけに「ライザップ」事業がにわかにスタート。これを転機として、会社としても、私自身の仕事や人生も、大きく軌道が変わっていくこととなります。「ボディメイクは、単なる身体の変化ではない。変わるのは、体重や体型だけでなく、周囲からの見られ方であり、自信の持ち方であり、ひいては健康や人生への考え方。ボディメイクはまさに、人生を変えるチャンス」。これは社長自らが身をもって体得したことですが、そう力説する姿を間近で見るにつけ、私自身も「これは事業として勝負する価値がある」と感じるようになりました。


開業9カ月で上海に進出した理由


 今でこそ誰もが知るところとなったライザップですが、2012年当時はまだ駆け出し。それでも、もともと通販事業で中国市場を見据えており、社長も会社としての市場拡大を望んでいたこと、中国における健康意識の高まりや、私自身がライザップのメソッドに触れ「この事業は今後面白くなりそう」との勘が働いたこと、そして、六本木店のトレーナーに、上海出身で日本育ちの虞誠一(現在は上海店のトップトレーナーを務める)が在籍していたこと……様々なタイミングが偶然にも合致し、上海に海外1号店を出してみようか、となったのです。日本での開業からわずか9カ月後、12年11月のことでした。
 当時の上海といえば、フィットネスクラブはあっても、パーソナルトレーナーに特化したジムはほぼ皆無。正直なところ、事業としての成功モデルは空想に近いものでした。入会金4000元+2カ月プラン23000元という日本と同等の料金設定も、中国人の感覚ではいかに受け止められるのかが分からない状況。しかし、我々が独自に培った強力なメソッドとサービスの質には自信がありましたし、価格を引き下げることはしたくありませんでした。まずはライザップを正しく知ってもらうことから。進出から数年間は、私自身が営業隊長となり、富裕層コミュニティーなどに積極的に参加するといった、地道な宣伝活動を行いました。その結果、ライザップの会員となり、実際にボディメイクに成功した方の驚異的な変化を周囲が目にしたことから、広告塔のような効果を発揮。クチコミや紹介が徐々に繋がり、少しずつ入会者が増加していきました。また最近は、中国メディアともタッグを組みながら、芸能人や業界人を“ボディメイクの輪”に取り込むことで、波及効果をアップ。結果、上海店は、ウェイティングが出るまでに成長しています。

 
ライザップの商品はトレーナー


 ライザップはマンツーマンを特徴としていますので、ゲストに直接接するトレーナーこそが命。特に中国において、我々のような事業形態は、真似をされると投資合戦になり、資本力で劣る可能性があります。だから、真似をされても負けない「ライザップだけが本物」という“絶対的な柱”が必要。柱……それは、トレーナーの情熱です。前述のように、我々は単なる短期間のダイエットをサポートしているのではありません。ボディメイクは、人生を変える。だからこそ、トレーナーはゲストに一生、寄り添える存在でなければなりません。トレーニングスキルはもちろんですが、さらに「人生最高の身体と自信、そして期待を上回る感動を提供する」という理念を追求し、トレーナー全員がマインドを共有することで、サービスの質を高め、頑強にしていきます。そのために、日本で徹底した研修を行うなど、心身の育成に力を入れています。


世界展開は、まだ始まったばかり
 
 12年の上海進出以降、1店舗のみで勝負してきましたが、昨年12月のシンガポールと台湾での開業を皮切りに、今年6月には香港店もオープン。念願であった世界展開が始まろうとしています。目標は一気に世界へ店舗拡大することですが、まずは既存店舗のサービスレベルを徹底し、各地域でしっかりと成功パターンを作ることが重要です。そのためにはやはり、情熱溢れる現地トレーナーと管理者の育成が急務だと考えています。今年は、私自身がライザップと共に成長し学んできた上海という土地に集中し、年内に数店舗、そして来年には中国全土へ拡大することを目標としています。


日本本社では昨年、海外事業部も開設され、世界投資への機運も高まりつつあるとか。「上海店のゲストだった投資家の方にも、この事業は中国や世界で成功する、との言葉をいただき背中を押されました」と意気込む


PROFILE

ばんば  なおゆき

1973年埼玉県生まれ。東海大学卒業後、電機メーカーの営業などを経て、2005年に、紹興にあるスポーツ用品メーカーの現地法人の総経理として中国へ。起業ののち、2009年に健康コーポレーション株式会社入社。経営企画部を経て、2012年10月より「ライザップ上海」総経理として来海。ライザップ海外1号店の立ち上げを経験した立場から、各国の店舗オープンに関するアドバイスなども行う。


<番場さんを知るキーワード>

常に念頭に置く大切な言葉


なんと学習塾で教室長を務めた経験を持つ番場さん。当時の塾のキャッチコピーだったこのシンプルな言葉が、その後の人生の指標に。「人間、その気になれば大概のことはできる。“やるのも能力”と考え、何事もまず実践することを大切にしています」


PBは脅威の2時間54分10秒


ここ数年、急激にハマりつつあるマラソン。昨年はフルマラソンでサブスリー達成4回、今年出した自己ベストは2時間54分10秒! 2時間50分切りを目標に、毎朝のジョギングや、ランニングサークル「TARC」の練習会に精力的に参加中


7年間の紹興生活で培ったもの


中国歴11年、うち7年を過ごした紹興には思い入れも強い。「山の中の工場に、唯一の日本人として勤務。夜になると交通手段が途絶えヒッチハイクで帰ったことも。大変でしたが、中国人の考えを理解するきっかけになったし、何より精神的に鍛えられた(笑)」




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住所 Unit 4A, and 5A, The WOL, 4-5 Wo On Lane,Central, HK MAP
電話 852-2786-8589

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