キーマンインタビュー

石川島(上海)管理有限公司
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石川島(上海)管理有限公司

董事 長菅沼 禎郎氏

モビリティー分野へ力を結集
中国における発展を通じて
IHIグループ全体の発展を図る


80年代に中国への進出を果たし、以来社会インフラから生活に身近なものまで幅広い事業を手がけ中国の発展を支えてきた同社。今後の方針について伺った。


グローバルな重工業メーカーとして

 IHIはグローバルに事業展開をしている重工業メーカーです。以前は石川島播磨重工業という社名で、もともとは造船業を営んでいました。世界中でビジネスを展開し、重点地域の一つが中国であり、石川島(上海)管理有限公司のもとで14の関連会社を統括しています。私はIHIの中国地区の総裁と石川島(上海)管理有限公司の董事長を兼務しています。IHIの事業としては航空エンジンやロケット、ボイラーや原子力プラントなどのエネルギー関係、橋や海洋構造物、さらに運搬機械や圧縮機などの陸上機械を製造しています。IHI全体としてはさまざまな機械設備を製造していますが、中国で一番成長している事業は車両用のターボチャージャーです。中国では大型車が好まれますが、エンジンはコンパクトなものを望んでいます。車両サイズはそのままに、エンジンの効率を上げられるので、ターボチャージャーはそのニーズにぴったりです。現在IHIの海外における売上比率のうち、中国は全体の10%程度を占めているに過ぎません。中国市場の大きさを考えると、中国での売上をもっと増大させていかなくてはなりません。
 中国進出の経緯としては、80年代に社会インフラに関連したものを中心に中国市場に参入したのがきっかけです。次第に技術移管が進み、マーケットがどんどん変化していくので、求められる技術も変わってきます。従い、その都度マーケットに合ったビジネスを展開し、結果として、現在数多くの関連会社が設立された次第です。IHI全般として技術開発がまだ日本中心で、日本で開発した技術を中国に持ち込んでいるのが現状ですが、今後は中国で必要なものは中国で開発も行うようにしていきます。


中国での発展は日本の発展

 私はこれまで約10年間の海外での勤務経験があり、日本から離れて日本を見る機会が多く、日本では気が付かないことに気付くことがよくあります。一例として、中国の会社が中国で発展するために必要なことと、日本の親会社にとっての利益は必ずしも一致しないことがあります。例えばキーパーツという一番大切な心臓部分の部品は、日本から輸出されるケースが多いのですが、中国の会社が成長することを考慮すれば、そのキーパーツも中国で造る準備をするか、既にスタートしていなければなりません。しかし親会社にとっては技術流出の懸念や、キーパーツが大切な技術やビジネスになっているので手放したくないなどの事情があるのが実情で、少しずつ全体最適として理想的な状態にしていきたいと考えています。私は中国で働いていますので、中国での発展に全力を尽くし、中国の会社の発展を通じて日本の事業も発展させていくという姿勢で臨んでいます。この発想は日本の中ではなかなか理解されないこともありますが、粘り強く説明をし、中国の会社が成長するにつれ、日本でもよく耳を傾けてくれるようになりました。中国そのものの発展に必要な日本からのサポートを如何にタイムリーに得られるかに苦労しましたが、中国で実績を上げ、親会社と約束したことを守ることを積み重ねた結果、更に協力してくれるようになりました。
 中国という巨大市場の中で、IHIグループとして発展していくための機会があるマーケットが数多くあります。関連会社の発展や、中国のお客様のために役立つようなことをしていくためにも、何が必要な技術になってくるのか、どこにそのマーケットがあるのかということを中国で考えて、親会社に向けて発信していくことが大切と考えています。中国におけるビジネスは中国の人たちが行うのが最適です。彼らに一番働いてもらえるようなプラットホームを作り、日本の得意な部分で中国の人たちや会社を強力にサポートしていくことが大切です。「如虎添翼(強大なものが助けを得て、より強大になるの意)」ということわざがありますが、中国の会社や従業員という強い虎に翼をつけて、もっと強くする役割を果たすのが日本人だと思っています。


モビリティー分野へのさらなる注力

 自動車産業は、今後も中国において大きな位置づけであり続けることが予想されます。当社が手がける車両用のターボチャージャーや、熱処理炉、表面改質、駐車場システム、プレス機械、圧縮機、それから物流システムなどはすべて自動車産業に関連しています。まずは、モビリティー分野に対するグループの総合力を結集することが今後の大きな課題です。さらに、環境問題も中国にとって大きなテーマです。当社は資源・エネルギー・環境という一つの大きな事業領域を持っていますので、中国の環境問題に対して役立つような技術や製品を提供していきたいです。中国の発展のためにビジネスを拡大させ、その発展が海外における中国の売上比率を高め、IHIグループ全体の発展につながることを目指しており、それが、私の任務でもあります。



中国語圏に2回、ヨーロッパに1回の駐在を経て、今回で4回目の海外駐在となります。その経験を活かし、日本の親会社とうまく連携しながら中国における事業発展のために尽力しています。。


PROFILE


石川島(上海)管理有限公司

董事長

菅沼 禎郎氏 


1962年生まれ。北海道旭川市出身。北海道大学・経済学部卒業。1985年(昭和60年)株式会社IHI入社。産業機械営業(製鉄プラントなど)の営業部長、中国(蘇州)IHI-Sullair合弁会社の総経理、回転機械事業本部の副本部長を経て、2017年4月より、株式会社IHI中国地区総裁、および石川島(上海)管理有限公司の董事長を兼務。



菅沼さんを知るキーワード

中国語学習


台湾で5年間、蘇州で4年間、そして現在も週末は語学学校に通っています。中国の人と仲良くなったり、中国の人の考え方に触れられたりするので、中国語そのものが好きです。写真は陳老師と。


体育会ヨット部



大学時代の8割はヨット部生活だった印象で、年間100日の合宿を行い、朝早くから夕方までハードな練習をこなしていました。友達がたくさんでき、最後まで頑張ることの大切さを学びました。

家族の絆


妻と長女が実家の千葉県、長男が仙台、私が上海に住んでいます。先日みんな上海に遊びに来て、家族での時間を過ごしました。微信(We Chat)かLINEで毎日やり取りをしています。



石川島(上海)管理有限公司

浦東新区陸家嘴環路1000号恒生大厦24階
021-6841-1717
www.ihi-china.cn


詳細は石川島(上海)管理有限公司

石川島(上海)管理有限公司

住所 上海市浦东新区陸家嘴環路1000号恒生大厦24階 MAP
電話 021-6841-1717

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