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中国著作権法の手引き(1)

著作権とは、著作者とその他の自然、人および法人が、文学、芸術や科学著作物に対して持っている独占的な権利です。私たちは著作物を創作すると同時に著作物を使用しています。


著作権法は、文化や科学事業の発展と繁栄促進を目指し、著作物をめぐって、著作物を生み出す者と著作物を利用する者の間の利害関係を調整するための法的規則を提供しています。それに加え、著作者に独占的な権利を付与することにより著作者に創作インセンティブを与えると同時に、著作者の権利が無制限に強い権利にならないようにある程度の範囲内で著作物を自由に使用できる権利を保証しています。


(1)著作権法の対象

著作物とは、著作権法の対象を指します。日頃私たちは、小説、音楽、映画などのさまざまな著作物を目にしていますが、一般的にどのようなものを指すのでしょうか。
 中国の「著作権法実施条例」第2条では、「著作権法にいう『著作物』とは、文学、芸術および科学の分野において独創性を有し、かつある種の有形的な形式で複製できる知的成果を指す」と著作物の定義を定めています。
 以上のことから、著作権法上の意味での「著作物」を構成するには、①独創性がある、②一定の表現形式がある、③ある種の有形的な形式で複製できる、④文学や芸術および科学の分野における知的成果である、という4つの要件を満たさなければならないことが分かります。


(2)独創性

独創性とは、著作者が独自に創作した著作物であることを指します。文化の世界では、著作物の間で一体何が優れ何が劣っているのかは不明瞭です。むしろさまざまな著作物が存在すること自体に価値があると言わねばなりません。ですから、独創性の認定は特許法上の新規性や進歩性とは異なり、きわめて緩やかであると言えます。

そのため、既存の著作物の模倣やごくありふれた表現でない限り、著作者の個性を表すことができていれば、それには独創性があると広く認めることが可能です。


(3)保護の範囲

著作物とは、著作者のアイデアの表現です。ただし著作権法はアイデアと表現とを分け、表現の部分のみを保護しています。そのため、アイデアはパブリックドメインとして誰でも自由に利用可能です。
 一つのアイデアから、さまざまな表現を生み出すことが可能ですが、アイデアに対して独占権を与えると、逆に創作を阻害することになってしまいます。例えば、絵画における遠近法をある画家のみに独占利用させた場合、他の画家は遠近法で絵を描く事ができなくなり、新たな芸術の発展をも阻みかねない事態を引き起こします。
 このほかに著作物は、有形的な形式で複製できるものでなければなりません。複製できなければ、社会のために使用することができません。例えば鏡に映った物は、一見すると形があるように見えますが、その物体を隠すと映し出された画像は存在しなくなるため、鏡の中の画像は著作物とは言えません。一方講演は、音声での情報が主になるため有形でないように思われますが、録音することによって複製することができるため、著作物と認定されます。
 知的成果の範囲は非常に広く、著作権は文学、芸術および科学の分野の知的成果のみを保護します。著作権法とは、あくまで文化の分野の創作のみを保護するものであり、産業の分野の創作の場合は特許法等によって保護されています。このことから、今回のテーマは、著作権法と特許法の2つがキーポイントであると言えるでしょう。


張 継文 律師 パートナー
北京中諮律師事務所
zhangjiwen@zhongzi.com.cn

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