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キヤノン(中国)有限公司瀋陽分公司
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キヤノン(中国)有限公司瀋陽分公司

キヤノン(中国)有限公司瀋陽分公司 総経理・大連地区総責任者 劉 波氏 2025年10月号

「変化は進化、変身は前進」
共生の実現のために
これからも歩み続けます



グローバル企業キヤノングループ

 創立88年時に、キヤノン株式会社(以下、キヤノン)の代表取締役会長兼社長 CEO 御手洗冨士夫が以下のように述べています。

 産業革命で人々の生活が一変したように、社会はイノベーションによって変わり続けます。世界は今、AIの加速度的な発展などにより、私たちの暮らしやビジネス、価値観に至るまで大きな変化がもたらされています。企業にとって大切なことは、これらの変化にいち早く適応し、時代とともに変わり続けることです。キヤノンは、テクノロジーの進歩などを見据えながら事業ポートフォリオを大幅に入れ替え、組織を再編し、産業別グループとしてプリンティング、メディカル、イメージング、インダストリアルの「4つの柱」を構築しました。この新たなポートフォリオのもと、将来技術の確立や生産技術の強化、さらには組織を超えた技術交流を深めることで、事業競争力をより一層高めていきます。そして、より快適でより豊かな生活、ビジネス環境、より安全・安心な社会を支えるための新たなイノベーションを創出して参ります。変化は進化であり、変身は前進です。キヤノンは、創業以来のDNAである「進取の気性」「三自の精神」をもって、永遠に技術で貢献し続け、世界から親しまれ、尊敬される真のグローバルエクセレントカンパニーを目指してこれからも変身を続けていきます。一方で変わらず根底にあるもの、それは企業理念「共生」です。世界の人々が互いを理解し、尊重し、支えあう社会の実現に貢献するために、国際社会の一員としてキヤノンは何をすべきか。これからも歩みを止めず、グループ一丸となって挑み続けて参ります。


中国と大連におけるキヤノンの事業

 

    キヤノンの中国における事業は1970年代に始まりました。当初の技術提携から単独出資による工場建設、さらに販売会社の設立まで、多様な経営モデルを模索してきました。1989年に大連に初の生産工場を設立して以来、キヤノンは中国本土において生産や研究開発、販売を行うようになりました。現在の大連では、生産関連会社がキヤノン大連事務機有限公司とキヤノン医用機器(大連)有限公司の2社、研究開発関連会社がキヤノンメディカルシステムズ 研究開発(大連)有限公司の1社で計3社の拠点を有しています。

 1997年には、キヤノン(中国)有限公司(以下、キヤノン(中国))が設立され、キヤノン製品の中国市場における販売関連業務を全面的に担当するようになりました。現在では、キヤノン(中国)は華北、華東、華南の3大地域本部を含む13の支社・支店およびショールーム、サービスセンターなどを整備し、全国をカバーする販売・サービスネットワークを形成しています。事業分野はカメラ、プリンター、産業機器、IT・ソリューションなど多岐にわたり、現在も中国の消費者ニーズに合わせて事業領域を拡大しています。

 中国はキヤノンにとって最も重要な市場の一つです。同時に、キヤノンの「共生」の企業理念や「中国で、中国のために」という方針に基づき、企業の社会的責任(CSR)に積極的に取り組み、会社経営の持続可能な発展を進めています。特に中国東北地域においては、キヤノン(中国)の販売拠点に加え、事務機および医療関連の生産会社や医療事業の研究開発会社も有しているほか、地域社会の発展や日中友好交流にも注力しています。大連市人民対外友好協会、キヤノン、キヤノン(中国)、キヤノン大連事務機が共同主催する「キヤノン杯日本語弁論大会」は、これまで36年連続で開催されています。このイベントは既に大連市の日中人文交流のシンボルとなり、大連市の優れた日本語人材の育成において重要な役割を果たしています。今後もキヤノンは積極的な取り組みを続け、東北地域の継続的な発展に貢献していきます。


私とキヤノン(中国)


 私は 2002年にキヤノン(中国)に入社し、22年間にわたり充実した勤務経験を積んできました。会社の「ローリングストーンプロジェクト」を活用し、北京のキヤノン華北支社に異動して4年間勤務しました。これはキヤノンの人材育成プロジェクトの一つであり、このプロジェクトを通じて、社員は様々な同僚やパートナー企業とともに仕事をすることで、他地域の市場を理解することができます。そのお陰で、私はこれまで複合機部門、カメラ部門に所属し。2024年からキヤノン(中国)瀋陽の総経理を担当して以来、大連を含む東北地域の責任者を経験することができました。今後も責任者としてチームを率いて、高品質な製品とサービスでお客様を感動させ、顧客満足度の向上に引き続き努めていきます。
 中国は国土が広く、風土人情や地域の特色もそれぞれ異なります。例えば東北地域では、近年、政府側が「氷天雪地も金山銀山である」という理念を提唱して以来、東北では氷雪観光の発展に力を入れました。この取り組みにより、東北は全国の観光客にとって冬の人気旅行先となりました。キヤノンはこの機会を捉え、「冰天雪地佳能行」というイベントを開催しています。2024年までに7年連続で開催したこのイベントは、顧客にキヤノンのカメラが超低温環境下でも優れた性能を発揮することを実感頂くことを目的としています。同時に、写真撮影講座、冬の室外撮影、氷雪をテーマにした写真コンテストを実施するほか、タッチ&トライ、機材貸し出し、無料メンテナンスなどのサービスも提供し、南方からの観光客が東北を満喫できるようサポートしています。この取り組みにより、カメラ製品の販売が大幅に伸びると同時に、氷雪をテーマにした写真コンテストを通じて東北の魅力や冬の氷雪観光も宣伝しています。
 カメラ分野において、若年層とシニア層それぞれ約3億人規模の巨大な市場に注力し、消費者の多様なニーズを満たすために新製品とサービスを継続して提供しています。また、ライブコマースやライブストリーミング市場など、急速に拡大する動画市場に対しても、キヤノンはタイムリーに製品を投入し、「写真と動画の両方に重視する」方針を進めています。オフィス機器分野でも、AI技術の活用やセキュリティと環境配慮を高めた新製品であるデジタル複合機「imageFORCE」シリーズを発表し、中国国内ソフトウエアメーカーとも協力し、現地化に適したソリューションを共同で構築しています。


瀋陽支店全員での新年キックオフの際の写真です。皆で「福」の文字を書いて新年のお祝いをしました。また、キヤノン中国の企業文化である「Big Smile」を体現し、全員で美しい笑顔の写真を撮りました。 


プロフィール
りゅう は

1975年生まれ、黒竜江省チチハル市出身。1998年、遼寧大学卒業。2002年、キヤノン(中国)有限公司入社。瀋陽支店の複合機販売、華北地区のレーザープリンター製品の市場開拓および販売、東北地区の複写機販売・カメラ製品販売を担当し、2024年7月にキヤノン(中国)有限公司瀋陽分公司総経理に着任(大連地区総責任者)。


キヤノン(中国)の使命は、お客様と社会に「感動」と「笑顔」を届けることです。キヤノンは皆さまの「笑顔を創造」しながら、美しい瞬間を映像で記録し、健やかで彩りのある日々をこれからも提供し続けていきます!



劉さんをさらに知る

運動


ジョギングを始めて3年目になります。静かな公園などで毎月平均100kmほど走り回ります。目的はストレス解消と体を鍛えることです。一人で音楽を聴きながら、色々な思考ができます。


アウトドア

ジョギング以外に、休みの日には様々な運動をします。スケートボードを始めたきっかけは娘の付き添いです。結局は娘がすぐ諦めて、私が3年間やり続けました(笑)。そのお陰でスキーも出来るようになりました。


キヤノン(中国)の上司王川氏と


第36回キヤノン杯日本語弁論大会の現場写真です。キヤノン杯日本語弁論大会は1990年に開催されて以来、日本語人材の育成を促進すると同時に、日中友好を象徴するイベントとなっています。


キヤノン(中国)有限公司瀋陽分公司
瀋陽市和平区青年大街286号華潤大厦1906室
℡(024)2281-2271


キヤノン(中国)有限公司瀋陽分公司

住所 辽宁省沈阳市和平区青年大街286号华润大厦1906室
電話 024-2281-2271

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