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董事 朴 美英 氏 2025年4月号

考え抜かれた環境と
高付加価値のサービスで
「帰りたくなる家」を提供

アメリカに本社を構え、不動産業界のリーディングカンパニーとして世界各地で不動産開発や運営などを展開する「睿星資本(Greystar)」。日本人も多く入居する「駐在LIV’N833」や「駐在LIV’N THE SPARK」などを手がけ、董事として中国事業の指揮を執る朴氏にお話を伺った。



世界的大手企業「睿星資本」
上海で手がける3つのプロジェクト

 1993年に設立された「睿星資本(Greystar)」はアメリカに本社を構え、賃貸住宅業界の第一線を走っています。弊社は不動産業界としては珍しい、開発、設計、販売、運営をすべてカバーする垂直統合型の不動産企業として成長してきました。世界中に66の拠点と2万名を超える社員を擁し、アジアでは中国、日本、韓国、オーストラリア、シンガポールに事務所があります。世界中で賃貸不動産に関する専門的なサービスを提供しており、社内のさまざまな部門が連携しながら、土地購入前の調査から販売までをワンストップで行っています。
 また、主に取り組んでいる不動産分野として、賃貸住宅、物流不動産、ライフサイエンス不動産が挙げられます。なかでも、賃貸住宅事業は弊社事業の90%を占め、現在世界中で89万戸に及ぶ部屋を管理・運営しています。
 2017年にアジア太平洋地域の初進出地として、著しい経済成長を遂げる中国を選びました。2019年には中国市場に投資するためのファンドを新設し、5.5億ドルの資金調達を行いました。その後、長寧区と静安区の土地を取得し、本格的に開発を始めました。2020年7月には、Greystar中国初となる高級賃貸コミュニティブランド「駐在LIV’N」を発表し、同年12月には中山公園に高級賃貸住宅「駐在LIV’N833」をオープンしました。現在入居率94%に達し、その内半分以上は日本の方々にご入居いただいております。Greystarが中国で初めて公開したプロジェクトということもあり、オープン当時はローカルの不動産業界の方々が連日10社以上見学に来ていました。翌年には「駐在LIV’N833」と同じようなデザインが市場に出るようになり、新しいものを吸収する中国のスピード感には驚かされました。
 また、今年3月にはGreystar中国初の自社開発賃貸住宅「駐在LIV’N THE SPARK」が正式オープンしました。今後は、2024年に買収した虹口区にある軽工国際大厦の改装にも着手していく予定です。
 弊社の特長は、物件を設計・デザインする際に、ターゲット層はもちろん、必ずその土地の歴史や特徴を考え、デザインすることです。例えば、「駐在LIV’N833」は、緑豊かな中山公園に位置しているので、エントランスにも緑を多く取り入れるなど、その土地と融合する住宅作りを意識しています。物件によってデザインが大きく異なるため、お客様にも面白いと思っていただければ嬉しいです。
 また、このような重資産型プロジェクトだけでなく、営業や運営、オペレーションのみを担当する軽資産型プロジェクトも推進中です。中国各地の不動産オーナーからの問合せやニーズを受け、今ある不動産の価値をさらに高めて販売するお手伝いをしています。中国のみならず、日本でも東京、名古屋、大阪などで長期賃貸アパートの買収、開発、プロパティマネジメントなどの事業を展開しています。

快適・安心の住まいを提供

 弊社は企業文化とビジネスモデルにおいて、「規模」を最優先目標としていません。常に「入居者第一」を掲げ、お客様のニーズを深く理解し、満足度の高い住居を築くことを目指しています。
 人生を豊かにするために、住環境は非常に重要な要素なのではないでしょうか。だからこそ、どこに物件を建てるのかを綿密に計算します。交通アクセスや買い物の利便性、飲食店の分布などを徹底的に調査し、住居の周辺にすべてが揃う、1つの「生態圏」を描くことを心がけています。周辺施設以外にも、「駐在LIV’N THE SPARK」内にはカフェやバー、プール、カラオケ、ジム、音楽スタジオなどの公共スペースも充実させています。また、「駐在LIV’N833」では、年間155以上のイベントを実施しています。毎週水曜を「ハッピーアワー」と称し、住民が集まるパーティーを開き、週末にはコーチを招いてボクシングやヨガなどを楽しむ会を企画しています。さらに、お正月や国際女性デー、子どもの日など、季節ごとのイベントも開催しています。これほどイベントに力を入れるのには理由があり、イベントを通じて入居者同士が出会い、交流し、仲を深めることで帰属意識を高め、自分は1人ではない、家に帰れば仲間たちがいるという安心感を持っていただくためです。ほかにも、弊社の物件には必ず日本語ができるスタッフがいます。お困りの際は安心してご相談ください。異国の地で生活するのに心配や不安はつきものですし、孤独感を感じられる方も少なくありません。少しでも不安要素を減らし、入居者が充実した上海生活を送るお手伝いがしたいと考えています

今後も続く「入居者第一」の道

 現在、賃貸市場はますます成熟しており、政府の推進を受けた「REITs(不動産投資信託)」の発行などにより、長期賃貸アパートは成熟した資産カテゴリーとなっています。そのため、今後の製品はさらに豊富で多様化すると考えられ、これからは政策や政府の需要に沿った商業モデルを見つけることに舵を切っていくべきだと感じています。このような業界の流れは挑戦であると同時にチャンスでもあります。中国の人口と経済規模を考慮すれば、今後5年間で大きな成長の余地があると確信しています。一つひとつのプロジェクトを手掛けるだけでなく、今後はより多くの資産パッケージの買収やM&Aの機会にも挑戦し、買収した資産に対してより良い最適化と改善をしていきます。単に物件を売買するのではなく、お客様に寄り添い、家賃以上の付加価値を提供できるよう尽力します。そうしてこれからも入居者が安心して帰られる、「帰るのが楽しくなる家」を提供し、今までにない居住体験と高付加価値のサービスをお届けしてまいります。


Greystarで働くなかで、「起業家精神で働く」とはどういうことかを実感しました。古いマンションが新しく生まれ変わり、マンションがゼロから立ち上がる様子を目の当たりにしました。その度に、やりがいと誇りに満ち、より良い住環境を提供したい思いが強くなりました。弊社の物件の隅々に、社員たちの工夫、心遣い、愛情が感じ取れます


毎年夏に、お客様への感謝を込めて1年で最も大きなイベントを開催しています。樽詰めのビールや屋外バーベキューなどの美味しい料理を提供し、各種パフォーマンスやインタラクティブなイベントも用意しています。「中国にいる限り、駐在LIV'Nに住み続けたい」と仰っていただくお客様も多く、この仕事にやりがいを感じます


PROFILE

プロフィール 
Piao Meiying

1983年生まれ、黒龍江省出身。西安外国語大学を卒業し、フランスのモンペリエ大学でEMBAを取得。卒業後はAscott社に入社し、7年間勤務。その後Fraser社に転職し、2019年に「睿星資本(Greystar)」に入社。現在は中国本部で運営やリース、マーケティング事業を統括する。中国語、日本語、英語、韓国語が堪能。



朴さんをさらに知る

EMBA取得

営業の仕事をするなかで経営やマーケティングにも興味を持ち、仕事の合間に2つのEMBAの学位を取得しました。生涯学習は私の人生の目標です。


趣味


忙しく働く日々のなかでも、家庭とのバランスを取ることを大切にしています。ホームベーキングが趣味で、家族のためにパンやお菓子を作ることが好きです。


ボランティア活動に参加


同僚たちとシングルマザーの貧困支援のためのボランティア活動に参加しました。10kmのウォーキングにチャレンジし、寄付を行いました。

睿星資本Greystar

住所 静安区虬江路931号 MAP
電話 021-5206-8686 / 152-2137-6231(日本語可)

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