キーマンインタビュー

日系の脱毛サロン「NISHIDA IPL PROFESSIONAL CENTRE」を16年間経営する西田さんに、起業までの道のりと脱毛について伺った。

初の日系脱毛サロンを香港に

　1993年頃に起こった香港ブームをきっかけに香港へ渡航し、日本にない活気に魅力を感じ、何度も遊びに来ていました。2000年、元夫が副業として立ち上げたエステの脱毛サロンを、開業１カ月前に任され、京都で脱毛サロンをするとになったのですが、当時、私自身は脱毛経験もなく、知識も全くなかった為、知識と技術を学ぶため、ほぼ１カ月間、脱毛やエステに関する勉強ができる学校に通いました。脱毛サロンを開業すると忙しくなり、香港になかなか行けなくなりました。日本でサロンを続けながら、香港に行く方法を模索していた時、香港にも脱毛サロンはあるものの、日系のサロンがないことに気づきました。「これなら事業ができる」と、香港進出を決意し、2002年に香港支店を開業しました。多いときで月に1週間から10日滞在し、基本は現地スタッフ任せ。子ども達が中学生だったので、両親に見てもらいながら香港と日本を往復しました。開業したのは、在留邦人の数が一番多い時期で、脱毛は肌に関わるデリケートなことなので同じ日本人の施術が安心だということで多くのお客様にご来店いただきました。翌年の2003年4月には尖沙咀に支店をオープンしましたが、5月・6月にSARSが流行し、多くの日本人が帰国してしまい大打撃を受けました。しかし、SARSの落ち着きと共にお客様も戻り、何とか乗り越えることができました。5年前に長年働いてくれていたスタッフが日本へ帰国したので、これを機に香港へ移住しています。

脱毛技術にこだわる

　脱毛は毛が無くなれば完了。リピーターは無いので、毎月新規の方がいないと成り立たないビジネスです。ありがたいことに、日本人が安心して海外でも脱毛をできるというのがクチコミで広がり、新規のお客様が来てくださいます。サロンを利用されるお客様の約7割が日本人です。個人の脱毛サロンだからこそ、専任担当制で最後まで一人で担当するのが弊社の強みです。また、施術前・後の写真を撮り経過を見ることができ、安心感があり変化も分かるので、この点も好評です。また、他社で施術しても抜けなかった方も最近では増えており、喜んでいただいております。脱毛には脱毛機器が重要な役割を果たします。弊サロンでは、医療機器メーカーの「I2PL」を使用します。日本での開業時には、ある脱毛レーザー機器を使用していましたが、効果が出にくい人も出てきたことから、機器探しを始め、このマシンと出会いました。今では、強い痛みを感じやすいレーザーより「I2PL」で。と、女性のデリケートゾーン脱毛のニーズが増えています。

男性脱毛にも力を入れていく

　最近は「無毛男子」という言葉があるくらい、男性脱毛の需要が広がってきています。今後力を入れていきたい分野です。毛が無いほうが、衛生的で、剃る面倒臭さもなく、肌が弱い人は肌荒れを改善できます。毛が頬まである男性は、毛が無くなると、大学生のように若く見える効果も。例えば、顎から鼻の下まで毛が生えている人も回数を重ねることで毛がなくなり、毛穴が閉じてくるので、ぼこぼこしていた肌もなめらかになります。男性は女性よりもホルモンの関係で施術回数が多く、経験も必要となります。毛の多さや位置で悩んでいた人が脱毛をすることで笑顔になるのを見るとやりがいを感じます。今後も自信を持って、お客様を一人でも笑顔にできるよう、努めていきます。

PROFILE

ニシダ　ミホ

大阪府堺市出身。1961年生まれ。歯科衛生士を経て、2000年京都に脱毛サロンをオープン。エステティシャンの資格を持つ。5年前から香港に住み、次男、三男も香港で働く。自分がされて嫌なことは人にはしないというのが信念。丁寧なカウンセリングを心がけ、一人ひとりにあったプランを提供する。
コンサルテーションは落ち着きのある空間で

効果の高いI2PLを使用しての施術